徒然と

進路選択に関して悩む時期があった。
あちらを立てればこちらが立たず。そもそも、目の前の問題すら解決できない人間の判断が正しいわけが無い、と。

そもそも自分は大学進学すら考えていない人間だった。
学歴で勝負する人間なんか広告が無きゃ成り立たない商品と同じ。絶対的に必要ではないという考えを持ちながらも、現実の日本は考えと正反対の状況。
高校卒業後にFPの資格を取得したものの、今思えば大学卒の学歴があってこその資格だったかもしれない。AFPを取り金融の道に進むか、SVの道に進むか。結果がついてきても悩みは絶えなかった。

そういうことがある度に思い出すのがガキの頃からの付き合いの8つ上のアニキみたいな奴の言葉だった。
「先がどうなるかなんか分からない以上、最善はやりたいようにやること。道なんてのは自分の後に出来てるもの。」
そいつは今、単身でアメリカでDBA取得を目指しつつ人生の娯楽を探している。住む場所や仕事を転々としたり気ままな暮らしは海外に移っている。

そいつくらいとは言わないけども、決断力と行動力が欲しかった。この優柔不断さはいつか身を滅ぼすと自覚しているのに。